多摩川河口に自生するアサクサノリ

多摩川は,東京都と,神奈川県の県境となっている第一級河川です。
( 平成27年2月22日撮影 )
河口から1km    多摩川右岸にある標識です。

ウォーキングロードが整備され
アクセスは容易です。

絶対に壊してはいけない場所だと
考えています。
満潮になると海水が逆流してきます。

干潮になると干上がります。

アサクサノリは塩分の少ない環境下で、
自生していました。
    汽水域に自生する葦。
   牡蠣殻が多数転がっています。

アサクサノリは春になると胞子を放出して
枯死しますが、
胞子は牡蠣殻の中で夏を越し、
秋になると再び成長を始めます。
アサクサノリは葦に着床して
成長している事が分ると思います。
 
   環境省 ( 環境庁 ) のレッドリストでは、
1997年版の初版から絶滅危惧1類に
評価されている植物です。

絶滅危惧種になってしまった原因は、
生息できる場所が少なくなった為です。

ですから此処は開発をしてはいけない
場所なのです。

環境省レッドリスト
「海苔発祥の地」に自生するアサクサノリは、
何時までも守っていかなければいけない遺産です。

生物を守るという事は、生息域を保存する事です。

ここは公共事業をやってはいけない場所だという事です。
  
  良く洗い、白い容器に入れて観察します。

この後、三杯酢で食べました。
採取したアサクサノリを画用紙に貼って、

標本を作りました。

先端は赤褐色ですが、
根本は青っぽい色をしています。
  
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