何故旨い海苔が少ないの?

自然保護活動が盛んになって、海は綺麗になりました。
支柱建ての画像
高度経済成長時代に海は汚れました。
家庭や工場からの排水が改善され、
海は透明度が高くなりました。
しかし、見かけの綺麗さとは裏腹に、
豊かさはお寒い限りです。
海草の肥料になる栄養塩は少なくなっています
(近海の魚介類全てにわたっての話です!)。
森林伐採、河川改修、埋め立て、干拓、
護岸工事、徹底し過ぎる汚水処理・・・・。
 
おにぎり つまり原因は公共事業とか、開発とか云うヤツです。
旨い海苔を探すのに苦労しています。
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海苔で遊んでみました。
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豊かな海は、山の落葉が造ります。
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このページに使用した写真は、佐賀県南川副漁協の許可を頂いております。
佐賀県南川副漁協のホームページはこちらです。
旨そうな顔をした焼海苔です。
海苔の味に関する考察
私は海苔の流通業者ですから養殖については門外漢です。
今まで地元の元生産者さん達や、現役の生産者さん達、
水産試験場の方々に質問をしてきました。
海苔の味や香りを濃くする養殖方法を。

海苔の生産量や色艶を上げる工夫は驚くほど発達しています。
品種改良の話も聞きました。
歯切れを良くする方法も確立しているようです。

味や香りをアップさせる工夫の答えは曖昧でした。
科学的な海水の分析は完璧だと思います。
( 水温、比重、栄養塩、etc )
その結果から色艶や草質は予想できます。
味や香りは海況データーでは予想が出来ません。

栄養塩が少ない状況で色艶が悪くても、
旨い海苔が採れる漁場が存在します。
また、どんなに栄養塩が豊富な海況でも
旨い海苔が生産されない漁場が存在します。

そこで私は、全く勝手な仮説をたててみました。

ノリに寄生する菌類によって、
海苔の味や香りが決定されているのではないか?

その菌を移植できたら、何所でも旨い海苔が生産できる筈!
そんな単純な問題ではありませんね。

2006.02.09

トホホ